クリント・イーストウッドが凄い。リアル90歳「運び屋」
映画「運び屋」を観た。
クリント・イーストウッドがリアル90歳を演じた話題の映画。
「運び屋」
今までのイーストウッドの作品で好きな作品が無い為、どうだろうと思いつつ評判が良かったので観てみた。
結果、私が知るイーストウッドの作品の中では一番良かったように思う。
運び屋 あらすじ・キャスト
運び屋
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク
制作国:アメリカ(2018年)
出演:
クリント・イーストウッド
ブラッドリー・クーパー
ローレンス・フィッシュバーン
マイケル・ペーニャ
<あらすじ>
90歳のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった。シネマトゥデイより
運び屋 感想
とにかくクリント・イーストウッドが凄い。
90歳という役とほぼ近い年齢で、普通の老人なら普通に歩いて話しているだけで「元気ですね」と言われる年齢なのに、こんな事が出来るのが驚き。
ベテラン俳優の映画を観ると、それはもうその俳優にしか見えず、逆に映画の良さが霞んでしまう事がある。
今までのイーストウッド監督の作品もそれを感じる事があったが、この「運び屋」は普通の老人っぽさが上手く出ていた。その為とても感情移入しやすかった。
老人のたどたどしさ、弱さや悲しさが滲み出ていて、見ているうちに自分の親達や自分の老いる先を想像させられた。
予告を見ると重そうに見えるがそればかりでもない。
どちらかというと軽くユーモアのあるシーンが印象に残り、そんな中に老人の後悔や切なさを感じる映画。
イーストウッド以外の役者だったらここまで良いと思えなかったと思う。
改めて…というより初めてイーストウッドの凄さを実感させられた映画だった。