いつまでも色褪せない魅力「ビューティフル・マインド」
映画、「ビューティフル・マインド」を観た。
この映画は公開当初に一度観た事があり、とても好きな映画。
天才数学者の半生を描く物語。
その予告を見た時から、「私が好きそうな雰囲気だわ」と期待いっぱいで観た記憶がある。
好きな女優、ジェニファー・コネリーが出演しているのも、この映画の魅力だった。
そんな「ビューティフル・マインド」
今観たらどうだろう?
前回観てからかなり経過しているので、古く感じるのか、色褪せないのか…そんな思いの中観てみる事にした。
ビューティフル・マインドの内容
ビューティフル・マインド
監督:ロン・ハワード
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
制作国:アメリカ(2001年)
出演:
ラッセル・クロウ
ジェニファー・コネリー
エド・ハリス
<あらすじ>
“数学の天才”と謳われるジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニア(ラッセル・クロウ)はプリンストン大の奨学生。ナッシュはマサチューセッツ工科大学の研究所に推薦されることを強く望んでいた。しかし、最大のライバルであるハンセン(ジョッシュ・ルーカス)が次々と論文を書いているのに対しナッシュはテーマさえも見つけることができなかった。(シネマトゥディより)
ビューティフル・マインドの感想
そして久しぶりに観た結果、やはり期待を裏切らず何度観ても面白い映画だった。
ここからはネタバレあり…
主役の数学者、ジョンは統合失調症の幻覚に悩まされるが、映画の中ではその幻覚が現実のように描かれていく。
最初はただの変わり者の数学者だと思っていたジョンが、軍の極秘任務に巻き込まれ命を狙われるような場面まであり、ストーリーは天才物語からいっきにサスペンスっぽくなっていく。
だがそれらは全てジョンの幻覚。
遂に追い詰められたジョンは精神病院に入れられ、そこでようやくこの映画を観ていた観客も今までの事がジョンの幻覚だったと知る訳だが…。
こういった「実は実在しなかった」「幻覚だった」に似た映画に、シックスセンスがある。
あの映画は完全なミステリー映画なので、それが最大のネタバレであり、知ってしまうと面白くない。
だがこのビューティフル・マインドは、実在しない出来事だと知ってしまったとしてもまた別の面白さがある。
それが今回二度目に観て良かったところ。
前半から登場する友人はジョンが作り上げた架空の人物であり、幻覚だと分かった上で再度観てみるのも面白かった。
なるほど、上手く出来ているなぁと感心したり。
そしてやはり何度も観てもラッセル・クロウの演技が素晴らしい。
統合失調症っぽさというか、オドオドした立ち振る舞いや、拘りの強そうな話し方など、全てが自然に見え天才数学者という役にピッタリ。
アカデミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞している事も納得。
20年近く前の映画なのに、未だに新鮮に観る事が出来る映画だと思う。