「このサイテーな世界の終わり シーズン2」が面白い
「このサイテーな世界の終わり」
とても大好きなイギリスドラマ。
シーズン1の1話を観始めた時には、そのあまりにも激しいセリフや下品さについて行けず、「癖の強いドラマだな」と思った。
しかしその後、観続けてみると意外な感動があった。
こんなに素敵なドラマだったとは!
主演の二人は捻くれた役なのだが、それが可愛くて愛おしくなる。
最近Netflixばかり観ているが、これは一度却下して観ていなかったドラマ。
シーズン1は最高だったが、そのラストが衝撃的な終わり方だった。
続きがあって欲しいような気もしたが、この終わり方がこのドラマらしい――そう思ったので、きっと続編は無いだろうと思っていた。
そのドラマがネットフリックスでシーズン2を配信していると知り、これは観なくては…とずっと気になっていたものの、なかなか観る事が出来ず、遅ればせながらようやくシーズン2を観終わった。
『このサイテーな世界の終わり シーズン2』の内容

このサイテーな世界の終わり シーズン2
制作国:イギリス
公開:2019年
配信:netflix
キャスト:
アリッサ役(ジェシカ・バーデン)
ジェームス役(アレックス・ローサー)
ボニー役(ナオミ・アッキー)
<あらすじ>
戦慄のロードトリップから2年。過去から逃れるように、新たな生活に突入しようとするアリッサ。そんな中、深い恨みを抱く1人の女性が、血生臭い報復劇を企てる。(引用元:Netflix)
『このサイテーな世界の終わり シーズン2』の感想
大好きなドラマや映画の続編を観る時、どうしてもハードルが上がってしまう。
このドラマも期待しつつも、あまりにもシーズン1の完成度が高かった為、あれを超える事は無いだろうと思っていた。
しかし…シーズン2も期待を裏切らず凄く良かった。
シーズン1の雰囲気を引き継ぎ、さらに進化した感じ。
このドラマは殺人事件がベースになっていて、終始不気味で独特な雰囲気が漂っている。主役のアリッサは口が悪くて下品な少女、ジェームスはサイコパスな少年という破天荒なドラマ。
それなのに、とてもピュアなものが伝わってきて観る人を清々しく温かい気持ちにさせてくれる。
シーズン1にはまだ学生の若い二人にしか出せない初々しさや危うさがあった。二人共感情表現が上手く出来ない不器用な少年と少女。
シーズン2ではそこから2年経ち、少し成長した二人が見られる。相変わらず不器用なのは変わっていないが、お互いを想う気持ちが以前より表情や行動に出ていて、その変化が観ていて微笑ましい。
特にシーズン1から通して感じるのは、ジェームスの心の変化が大きい。
無口で無表情な少年だが、ストーリーが進むにつれ、人間らしくなっていくジェームスがいい。
今回のシーズン2では新しい登場人物、ボニーが増えるが、彼女の登場もシーズン1から繋がりがあり、このボニーもまた孤独で不器用な少女なのだ。
1話が20分という短さで、あっと言う間に全話を観終わってしまうのだが、その短いストーリーの中にギュッと青春が詰まったようなドラマ。
「良いドラマを観た」
そう思わせてくれるドラマだと思う。