韓国映画「ビューティー・インサイド」感想
韓国映画「ビューティー・インサイド」
ドラマ版の「ビューティー・インサイド」もあるようだが、私が観たのは映画版。
毎日目覚めるたびに体が変わる男を描いたラブストーリー。
設定を聞いただけで面白そうで、明るいラブコメなのかと思い観始めたら全く違った。
『ビューティー・インサイド』の内容

制作国:韓国
公開:2015年
キャスト:
ホン・イス役(ハン・ヒョジュ)
キム・ウジン役(123人の俳優)
<あらすじ>
家具デザイナーのウジンは18歳のときから目覚めると心以外の姿、性別、国籍等の全てが変わるようになってしまった。男、女、老人、子ども、外国人…。人に会う仕事ができないため、才能とインターネットを活かして活躍している。そんな彼の “病気”のことを知っているのは母と親友だけ。ある日、アンティーク家具店で働く美しいイスに出会い、一目で恋に落ちてしまう。彼女に会いたい一心で、毎日初めてきた客のようにお店に通う日々。彼女に告白する“見た目”になる日を待って、ついにデートに誘い、ふたりはロマンティックな3日間を過ごす。しかし、同じ姿でいるため3日間徹夜をしたウジンは、うっかり電車で寝てしまい起きると全く別の顔に…。(引用元:オフィシャルサイト)
『ビューティー・インサイド』の感想
もの凄く良かった。
久々に良い映画を観た。余韻が凄く残る。
ポスターも明るい雰囲気だし、男性の体が毎日別人に変わる設定なんて、コメディとしか思えない。
だが実際この映画はとても切なく、じんわりと温かさを感じるラブストーリーだった。
こんな奇想天外な発想のストーリーを、ここまで泣かせるドラマに作り上げるなんて本当に感動する。
主人公の女性イスはハン・ヒョジュが演じてるが、相手の男性キム・ウジンは毎日姿が変化する。
なのでウジンを演じる俳優はほぼ1日分を演じるだけ。
俳優123人が一人を演じるというのは、モンタージュ写真なども含めての人数なので、実際映画の中でセリフを話して演じるのは20人程度。ちなみにその中には日本人女優の上野樹里もいる。
だがそれにしてもそれら全ての人が同一人物に感じるこの映画。
目に映るその俳優の中に、キム・ウジンという人物が見えてくるから不思議だ。
前半はその姿が変わるという設定を活かしたコミカルなシーンもあり面白く、すぐにこの映画に入り込む事が出来る。
だが映画全般を通して明るく派手な雰囲気は一切無く、静かで落ち着いた雰囲気のままストーリーが進む。この雰囲気が心地いい。
ラストは本当に感動的なので是非観て欲しい。