映画「ホテルムンバイ」の感想|圧倒的な迫力と緊張感
映画「ホテル・ムンバイ」を見た。
2008年に実際にインド・ムンバイで起こった同時多発テロ事件の映画化。
評価が高かったので見始めたのだが、これは見るべき作品というか、もっと早く見れば良かったと思うぐらい凄かった。
『ホテル・ムンバイ』の内容

「ホテル・ムンバイ」
制作国:オーストラリア・インド・アメリカ
公開:2019年
キャスト:
デヴ・パテル
アーミー・ハマー
<あらすじ>
インドの巨大都市ムンバイに、臨月の妻と幼い娘と暮らす青年アルジュン(デヴ・パテル)は、街の象徴でもある五つ星ホテルの従業員であることに誇りを感じていた。この日も、いつも通りのホテルの光景だったが、武装したテロリスト集団がホテルを占拠し、“楽園”は一瞬にして崩壊する。500人以上の宿泊客と従業員を、無慈悲な銃弾が襲う中、テロ殲滅部隊が到着するまでに数日かかるという絶望的な報せが届く。アルジュンら従業員は、「ここが私の家です」とホテルに残り、宿泊客を救う道を選ぶ。一方、赤ん坊を部屋に取り残されたアメリカ人建築家デヴィッド(アーミー・ハマー)は、ある命がけの決断をするのだが──。(引用元:公式HP)
『ホテル・ムンバイ』の感想
とにかく迫力、緊張感が凄い。
映画として見るというより、まるでその場に自分もいるかのような恐怖感があり、リアリティさに驚く。
実際にこの場にいたらこうなるだろうと思う人間の行動や心理が繊細に描かれていて、「そっちに行ったらダメ!」「どうして動くの?」と見ているとハラハラしてしまうが、きっとこれが現実なのだろう。
このホテルで働く事に誇りを持つ従業員達。
彼らが多くの人を救うのだが、この恐怖感の中でよくホテルに残って救助しようと決められるものだと思う。
そしてこの映画の良いところは、テロリスト側の心情が描かれているところ。
絶対に許されないテロ。
責められ恨まれるのが当然で、通常なら単なる悪者となってしまうのが映画だと思うが、
この事件では実行犯が洗脳された少年達であり、彼らの心理が丁寧に描かれている。
それが見ていて痛々しく辛い。確かに許されないが、それでもその少年達にも心がある。
見終わった後には、これが実話だという事がより衝撃的に感じた。
それに首謀者が捕まっていない事が悔し過ぎる。
実話として考えさせられる映画であり、純粋に映画としても緊迫感の演出と演技が素晴らしく、キャストも全員良かった。
ホテルムンバイに泊まりたくなります。
*コメントお返事
>Lさん
いつもコメントありがとうございます。私も本(小説やエッセイ)を読むのが好きだったのですが、最近は目が疲れやすかったり老眼で、ほとんど読まなくなってしまいました。また読みたいですけどね。韓国ドラマ「太陽の末裔」は見終わりましたか?私もとても好きなドラマです。キム・ウンスク脚本のドラマはどれも面白いのでおすすめです。