ナビレラ-それでも蝶は舞う-韓国ドラマ 感想 心温まるヒューマンドラマ
韓国ドラマ「ナビレラ-それでも蝶は舞う-」を見た。
韓国ドラマにしては全12話とコンパクトにまとまっているドラマで、1話あたりも60分程度。
もっと韓国ドラマを見たい気持ちがあるものの、あの長さを思うと最近あまり集中出来ず…。
その点、このドラマは気楽に見易かった。
『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』の内容

「ナビレラ-それでも蝶は舞う-」
制作国:韓国
公開:2021年
キャスト:
パク・イナン
ソン・ガン
ナ・ムニ
<あらすじ>
踊りに夢を見いだした70歳の老人と、才能あふれる23歳の青年。厳しい現実に直面しながらもバレリーノを目指す2人の間に、やがて強いきずなが芽生え始める。。(引用元:Netflix)
『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』の感想
これぞ完全ヒューマンドラマ。
恋愛要素など一切なく、主役がお爺さんという一見地味なドラマ。
私も最初は、お爺さんが主役なのでテンションが上がらない…と思いつつ見始めたものの、このハラボジ(お爺さん)の魅力にどんどん引き込まれた。
まず設定が面白い。
ある日70歳の老人がバレエスタジオに現れ、バレエダンサーになりたいと言う。
そんなあり得ないような設定で、本当にこのお爺さんがバレエを踊るの?
ドラマとして絵的にどうなのよ?とやや心配しつつ見ていたが、これが…
お爺さんの踊る姿が本当に美しい。
人としての美しさを映し出しているのが素晴らしいと思う。
そして最初は拒絶していた若いダンサー(ソン・ガン)が、徐々のハラボジと心通わせていく様子が、韓国ドラマらしく温かい気持ちにさせてくれる。
このドラマ、ソン・ガン目的で見る人が大半だと思うが、私は今まであまりソン・ガンの出演しているドラマで良いと思った事がなくて…。
ルックス重視の役ばかり…という気がしていたが、今回のドラマでは精神面を重視した役で、それが意外にも似合っていて今までのソン・ガンの中で一番好だった。
そして物語は、ただ老人がバレエダンサーを目指すだけの内容で終わらず、後半に向けてお爺さんの秘密が明らかになり…という事で、意外な展開になっていくので最後まで飽きずに見られる。
評価が高いドラマで号泣したという方も多いようだが、良いドラマだと思うものの、私は涙が出るというより、しみじみ自分の老後を考えさせられた。
人生はあっという間。
自分の人生を意味のあるものに出来るのは自分しかいない。
始めるのに遅過ぎるという事はない。
そういうメッセージがバシバシ伝わってくるドラマでした。