ジェイク・ギレンホールの映画「エベレスト」他 感想
このところ、ジェイク・ギレンホールの映画ばかり続けて見ている。
「ゾディアック」
「プリズナーズ」
「ラブ&ドラッグ」
「ノクターナル・アニマルズ」
どれも面白くてハズレなし。
ジェイク・ギレンホールの存在感と演技力が際立っていてとても魅力があり、まさにカメレオン俳優。
この中では私は特に「ノクターナル・アニマルズ」の独特な雰囲気が好きだった。まるで芸術作品を見ているような映像とカラー使いが印象に残り、「これで終わり?」と思わせるラストもなかなかお洒落で良かった。現在と過去、映画内で登場する小説の内容と現実の内容、それぞれが交差しながらストーリーが進んでいき、先が読めずに面白くて目が離せない。
「ラブ&ドラッグ」は主演のアン・ハサウェイがあまり好きでなかったのだけど、この映画のアン・ハサウェイは若年性パーキンソン病の女性を演じていて、上手いなぁ…と見とれてしまった。軽めのラブコメかと思っていたら意外にも心温まるラブストーリー。
そして引き続き見たジェイク・ギレンホールが出演している映画。
「ナイトクローラー」
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」
これが…期待外れ。
「ナイトクローラー」は評判が良さそうなので期待していたものの、私は受け付けず…。
ひたすら狂気に満ちたパパラッチの男をジェイク・ギレンホールが演じている。話が進むにつれてどんどん異常性がエスカレートしていき、ただただ怖い。内容はイマイチに感じたものの、ジェイク・ギレンホールの狂気の演技は凄かった。見る映画ごとに別人になりきるジェイクはさすが。
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」は以前も一度見た事があり、その時は印象に残らなかった。
でも再度見てみたら印象が変わるかと思い頑張ってみたものの、やっぱり私には響かず…。多くを語らずとも伝わる映画はたくさんあるし、雰囲気も好みの映画なんだけど、あまりにも象徴的でモヤモヤ感が残った。
そして昨日見たのが、「エベレスト」

ジェイク・ギレンホール目的で見たはずなのに、実際この役はジェイクで無くても良かったかも…。
何より、登場人物が多くて皆ヒゲとマスクで、雪山の吹雪…となると、誰が誰なのか良く分からず。
これは実話でエベレストで実際に起きた遭難事故の映画。
登山メンバーの中には日本人の難波康子さんもいて、映画にも登場する。
最初は誰が誰か分からないし、エベレストに登って遭難するというラストも分かっているので、適当に見ていた。
前半はそれぞれの人間模様が描かれたり、山に登るまでの過程がやや長くて、ダレてしまった。
それが…途中から雰囲気が一転。
山が荒れ始め、問題が発生し遭難してしまう。
そこからの緊張感が凄い。恐怖しかない。
人の死のあっけなさや、自然には敵わない事を思い知る。
遭難してからが面白いなんて不謹慎な感想かもしれないが、私は遭難してからのシーンは息をのんで見た。
映像も迫力があり、遭難した時、弱っている人を助けるか見捨てるかという心情も上手く描かれている。
私はこの映画を最後まで見終わってから、もう一度最初から見たくなり、実際二回見た。
実話の映画化という中では、かなり良く出来た映画のように思う。
映画「プリズナーズ」を見た。2013年の映画。