私は育てられ、守られていた

今日は病院に行く時、
愛犬も一緒についてきて貰おうと思っていた。
愛犬の爪と毛を入れたネックレスをつけていこうかと。
歯医者にしても婦人科にしても胃腸科にしても
どこを受診する時も私の中では震えとの戦い。
若い頃には全く病院が平気なはずだったのに
いつの間にかこんなに弱くてダメな人間になってしまった。
それで愛犬が一緒にいると思えば
勇気付けられ気持ちが落ち着けるかと思って。
なのだが…
あまりにも家を出る前に緊張していた為
愛犬ネックレスをつけて行くのを忘れてしまった。
家を出てしばらくして気付き
取りに戻ろうかと迷ったが、一度家に戻ってしまうと更に行くのが嫌になりそうで諦めた。
結局受診は震えながら終わったのだが、
それでも病院の待合室ではずっとスマホの愛犬の顔を見つめていた。
愛犬がいなくなって、私がどれほど愛犬に依存していたのか
色んな場面で思い知る。
普通は飼い主がペットを育て守るべきなのだろうけど
私は愛犬に育てられ、守られていた。
今頃どうしているだろう。
人も犬も大好きで、誰ともでも仲良くなれる子だったから
きっと虹の橋の向こうで笑いながらみんなと走っていると思う。