「怒らないこと」アルボムッレ・スマナサーラを読んで
先日、漢方専門病院に行った時、医師に「イライラしないか?」と聞かれた。
漢方専門病院に行ってきた。
そもそも私はあまり怒るタイプではないと思っている。
しかし医師に言われてみて、いつも実母に対してイライラと腹を立てているではないかと改めて気付き、私の中にも「怒り」が多くあると自覚した。
そしてその時に勧められた本がこれ。

「怒らないこと」
この本を読む事で体調が改善した人もいるらしく、医師がかなりお勧めだと言うので私も早速購入して読んでみた。
しかし…
残念ながら私には全く響かない。
ベストセラーであり、皆さんの評価も高い本。
医師も言っていたが、常にバッグに忍ばせておき、イライラした時にこの本を手に取ると心が落ち着くと言う。
それを聞き私も期待感いっぱいで読んだのだが、数ページ読んだだけで「これは私とは違うかな…」と思った。
この本には怒ると不幸になる。怒りは自分が作るもの。怒らない人間になれば幸せになれる…という事がひたすら書かれている。
確かに私の中にも怒りはある。
だが私の怒りはややこしく、怒りの後で後悔だったり、辛さだったり、迷いだったりがある。
怒りっ放しではないのだ。
私の怒りの終着点は、怒りではなく常に悲しみになっている気がする。
私に響く本ではなかった。
「怒らないこと」ではない。
私に必要なのは「恐れないこと」だと思う。