親や兄弟に臓器提供して欲しいと言われたら?

テレビでドキュメント番組を見た。
ある男性が臓器提供を受けないと生きられない状況になる。
そこで長く会っていなかった家族に連絡をすると
弟も両親も、迷わず適合検査を受けてくれたが
両親は年齢的に高齢で自身の疾患もあり、移植不適合だった。
そこで移植をする事になったのは弟。
弟は自分が適合した事をとても喜んでいた。
そして両親は、自分の息子を自分の体で助けてあげられない事や
次男に負担をかける事に涙していた。
私はこれを見ていて思った。
私がもしその弟の立場だったら?
喜んで兄に臓器提供できるだろうか。
血の繋がりのある家族という手前、
断る事は出来ないだろう。
だがそれは義務感だけ。
冷たいがそれが本音。
正直言うと、兄を助けたいという気持ちより
自分が手術を受ける事への恐怖が勝ってしまうと思う。
なんて冷酷な妹なのだろう。
それは親でも同じで、親に臓器を提供する事も
義務感だけで、内心苦痛だと思う。
私の心に血は通っていないのか。
唯一、夫にだけはどれ程辛い手術であっても
迷いなく臓器提供したいと思う。
夫を失う事を思えば、どんな事でも耐えられる。
血の繋がりと感情はまた別だから。