24時間テレビが沁みるお年頃

今年も24時間テレビを見ている。
実は8月の半ばから指折り数えて待っていた。
楽しみ…というのとは違うが、
24時間テレビを見るのが一つの区切りのような感じになっている。
以前にも別ブログで書いたような気がするが
ずっと24時間テレビが嫌いだった。
偽善的で。
お涙頂戴的で。
優しさ、人との繋がり、助け合い、生きる意味、
そんな言葉が飛び交う24時間がどこか白々しく感じ
いつも冷めた目で見たり、テレビを消したりしていた。
それなのに。
年々歳を重ねるごとに、この番組が素直に見たくなる。
マラソンだって、何の意味で走るのだろう…と以前は思っていたのに
最近では走っている姿をずっと見ていたくなる。
なぜか良く分からない。
「24時間テレビを見ていると、現実逃避出来る」と夫に言った。
すると夫に、
「逆だろ。現実をつきつけられる番組なのに」と言われ
それもそうだと思った。
なのになぜだろう。
現実的な番組なのに、この24時間を見ていると
普段の嫌な事がほんの少し忘れられる。