暗闇の中で光る瞳がこちらを見ていた

かなり遅い時間に愛犬の散歩に行った。
辺りは真っ暗。
だがさすがにこれだけ遅くなるとやや涼しさも感じるので歩きやすい。
足底腱膜炎なのか、
少し前から家の中で立ったリ歩いたりするのが辛いのだが
不思議と外で歩いている間はその痛みが軽減する。
多分靴のおかげ?
それで歩いていると、真っ暗闇から声が聞こえてきた。
「ニャ~」
猫だ。
私は犬を飼っているが、昔は猫を飼っていた事もあり猫好きでもある。
声がした方を探すと、暗闇の中でキラッと光る瞳がこちらを見ていた。
まだ生後6ヶ月ぐらいの子猫。
「おいで」
そう声をかけ私がしゃがむと、
驚いた事にその子猫が近付いてきた。
どうやら人慣れしているらしい。
ちなみに…
この時一緒にいた愛犬は猫が近付いてくると素早く私の背後に隠れた。
しかしそれ程怖がってる様子もなく
むしろ興味ありげに背後からそ~っと覗いている。
うちの愛犬は変わっていて、以前から犬より猫の方が好きな様子。
犬と会うと迷わず逃げるのだが、
猫と会うと隠れながらも興味を示す。
猫好きな犬?そんな子いるのだろうか?
そして子猫の方も意外とぐいぐい近付いてきたので驚いた。
野良猫のように見えるが
公園なので皆にエサを貰っているのかもしれない。
連れて帰りたい。
綺麗にしてご飯をたっぷりあげて
安心できる場所で眠らせてあげたい。
だが夫が反対するだろうし、私も体調ボロボロでこれ以上お世話をする自信がない。
保護団体に相談しようか?
そんな事を考えている間に子猫はサッと逃げてしまった。