私達以外に触れられ愛される機会はない

夫と愛犬と公園散歩
今日は夫と愛犬の散歩に行くと、
その公園ではサッカーの試合が行われていた。
少年達やその親が集まっており、
いつも人気が少ない公園が賑わっていた。
私と夫、そして愛犬は
グラウンドとは反対側の芝生で散歩をした。
1時間近く経過し、
そろそろ帰宅しようかと駐車場に向かって歩いて行くと
正面から少年とその母親らしき人が歩いてきた。
その向こう側にもゾロゾロと大勢の少年と親が歩いていたので
どうやらサッカーの試合が終わったらしい。
「おいで」と両手で迎えてくれたものの…
すると正面からこちらに向かって歩いてきた少年が
突然しゃがんで両手を広げた。
「おいで」のスタイル。
犬好きなのだろうか。
うちの愛犬を見て、「おいで」と両手で迎えてくれているのだ。
愛犬も散歩が嬉しくて興奮し
満面の笑みで歩いていたので
多分他人から見れば可愛く駆け寄って来そうな犬に見えたのだと思う。
唸ってしまい気まずい雰囲気
しかし愛犬は見知らぬ人が苦手。
少年が両手を広げて呼び寄せた瞬間、
ウゥッ!と唸って飛び掛かった。
もちろん私がリードを引いていたので
少年に直接触れる事は無かったが
嬉しそうに笑いながら両手を広げてくれた少年に申し訳なくて…。
「ごめんね」と言い、人が苦手だと説明すると
少年と母親も、「ごめんなさい」と言いながら立ち去ってしまった。
残念な子
するとそれを見ていた夫が隣で
「残念な子だな。世渡り下手」と愛犬に言い
「あの子だったらあんな風に手を広げられたら
嬉しそうに飛び込んで行ったのに」と先代犬の事を言い始めた。
いいのいいの、この子の性格なんだから。
確かに先代犬は世渡り上手で、誰からも愛される子だった。
しかし今の愛犬は私達以外に触れられ愛される機会はないかもしれない。
でもだからこそ、私は今の愛犬が不憫というか
私達がいるからね、と愛情を人一倍伝えたくなる。
愛犬は今日の散歩が嬉しかったようで
帰宅後は満足気にスヤスヤと気持ち良さそうに寝ていた。
そんな顔を見ると私も幸せな気分になる。