必死で逃げようとする店と、まるでぬいぐるみになる店

先代犬はとにかくお手入れが苦手だった。
最初の頃から嫌がる子だったが
それでももっと必死に何とか合うトリミング室を探して
幼犬の頃に慣らせば良かったと思う。私の責任だ。
そのせいで、歳をとる程、プロのトリマーでも手が出せない程
抵抗する犬になってしまった。
それで後半にはほとんど私がトリミングする事が多かったのだが
それはそれで私も先代犬もお互いストレスになるぐらい、大変だった。
それで私自身にもトリミングに対して苦手意識があったのだが
今の愛犬が…全く違う。
大人しい。まるでぬいぐるみ。
顔のカットをする時など微動だにせず、目を閉じて眠っているかのよう。
先代犬と育て方などに差がある訳ではないのに
その子によってこれ程違うのかと驚く。
時々プロのトリマーにお願いする時もあるが
決まって「大人しいですね」「お利口ですね」と褒めてくれる。
大人しいのでこちらも手際よく出来るし
口輪をしたり注意をするなんて必要もない。
きっと愛犬自身もストレスは少ないだろうと思う。
だが以前、別のトリミングショップに愛犬をお願いしていた。
そこに連れて行くと、愛犬が必死に私にしがみつき
「嫌だー!!」という感じで逃げようとするのだ。
何度か通っても毎回それだったので、今のショップに変更した。
すると今は大人しく、ぬいぐるみ状態で身を任せている様子。
以前のショップがどんな対応だったのか疑いたくなるが
愛犬にも相性や嫌な相手がいるのだろう。
今のトリマーさんが長く続けてくれる事を願っている。