一人が好きな人もいる。友人がいなくても自分が楽ならそれでいい。

友達の数で評価された子供時代
私は子供の頃から、
「友達は一人でも多い方がいい
いざと言う時に頼れるのは友達
仲間がいればどんな事も乗り越えられる」
そんな事を母親から何十回、何百回と聞かされて育った。
母が言っている事は一般論でもあるかと思うが
うちの母の場合、その度合いがかなり強い。
私の出来不出来を、勉強ではなく友達の数で判断するような人だった。
本当は一人でいるのが好きだった
しかし大人しく消極的な私は
気の合う友人と二人きりで遊ぶのが好きだった。
時には一人で本を読んだり、絵を描いたり、
一人で過ごすそんな時間も、子供の頃から好きだったように思う。
しかし母は特定の友人とだけ遊ぶのは反対し
色んな人と遊ぶように言われた。大勢で。
母自身がそうやって生きてきた為、それと同じ生き方をして欲しいのだろう。
私は言われるがまま、母が勧める活動に参加をしたり
友人はたくさんいるというアピールをしてきた。つい最近まで。
未だに友人がいないと言えない
いや、今でも母に対して、「友人は一人もいない」と言えていない。
こんな歳になってもまだ、母は私に探りを入れてくる。
先日も母は、「最近友達とお茶とかしてるの?」と聞いてきた。
「別に、忙しいから」と私が答えると
「友達から連絡はあるの?メールとかしてるの?」と追及してくる。
あぁ、もうウンザリ。
しかし友人は一人もいないと言ったらどうなるだろう。
母が私用の友人を探してきそうで怖い。
友人がいなくても自分が幸せならそれでいい
昨年、精神病院でカウンセリングを受けた時
「友人がいなくても自分が楽ならいなくてもいいんですよ」と言われ
すごく楽になった。
「大勢といるのが良い事とは限らない。一人でいるのが好きな人もいる。それでいい」
改めてそう言ってもらえて、救われたような気持ちになった。
母の前でも、「友達がいなくても私はこれでいいの」といつか言ってみようと思う。
きっと何倍にもなって否定が返ってきそうだけど。